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しぜんひろばであそびたい! 子どもたちとともに

園だより

しぜんひろばに行きたい! 子どもたちといっしょに行くと、山道をのぼる、川でとび石をする、川の真ん中にとびうつる、ブランコで遊ぶ、鬼ごっこをする、探検、冒険、ごっこ遊びなど、やりたいことをします。途中で、泥んこになって着替えに行く、滑って転んで帰る、いろいろと入れかわりながら常時20名くらいの子たちがたのしんでいます。

この日は、とてもぬかるんだ状態で、山道をのぼりおりをたのしむ人がよく転んでいました。驚いて泣いてしまう人、お尻を打って泣いてしまう人もいました。ぬかるんだ時は自由がきかない、危ない時はお尻をつくなどの経験も大切です。

なかには、4回着替えて戻って遊んでいた人もいました。お家の人の洗濯がたいへんでした。

ブランコでは、椅子が固定されないため、乗ることが難しいようです。真ん中の一本綱を支えても、乗る場所が不安定なので、なかなか乗れません。友だちがどうやって乗るかを見たり、支えてもらって乗ることができたりします。揺らしてもらうと、とても怖くなってすぐに「とめて!」という人もいます。どこにいるとブランコに乗る人とぶつからないか、その距離感などもぶつかりながら学んでいます。慣れてくると、2人乗りなど試してたのしんでいる人もいます。

川でのとび石に慣れた人たちは、忍者のように早く移動することをたのしんでいたり、少し距離のある島にとびうつろうと挑戦する子が増えています。失敗して川にドボンということもあります。

自由に行動する中で、事物と向き合い対話するうちに、自由な行動の中でも自然(の法則)には従わないといけないことが、子どもにもおのずとわかっていくと思い、見守っています。

環境建築家、環境デザイン研究所の仙田満さんより教えていただくことが多くあります。初等部に来ていただいて話したこともあります。仙田さんは、「あそびで開発される5つの能力」で「身体性」「社会性」「感性」「創造性」「挑戦性」をあげ、子どものあそびをとても大事にされています。「小さなこどもはあそびを通して知らず知らずのうちに体力や運動能力を開発していく。それらを運動生理学から粘り強さ、巧みさ、力強さという3つの側面で評価している。速さなどの筋力等の力強さはもちろんだが、体をうまく使う巧緻性という点もあそびの中で身につけていく。また粘り強さという持久力や我慢する力も…」(『こどもを育む環境 蝕む環境』朝日新聞出版)など、学ぶことがたくさんあります。

子どもたちはあそびを通して魂を活き活きと活性化させ、現在を生きています。

   しぜんひろば委員(6年生)の子たちが川をきれいにしてくれました。いつもありがとう。

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