初等部 園長・校長コラム「風」

風Ⅱ-111 新しい年を迎えて

6年生『新しい年に向けて自分が思っていることを書こう』3学期始業式 5年生のリコーダー演奏「パッヘルベルのカノン」始業式では、調布警察署の方より交通安全の話をしていただきました2学期終業式 3年生のリコーダー演奏幼稚園ゆり組 大切なこま園庭のレモン理科園・しぜんひろば委員会の子どもたち落ち葉のふかふか絨毯は気持ちいいですね

 2017年がはじまりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
 冬休み、送っていただいた年賀状にはたくさんの願いが書かれていました。
「竹馬3段まで行きました」
「とびばことなわとび がんばります」
「こ年はサッカーがうまくなってシュートをきめたいです」
「私は3年生になり、いろいろなことができるようになりました。いつかみてほしいな」
「ぼくは4年生の音楽会にむけてリコーダーをがんばりたいです」
「4月のクラスがえがドキドキ楽しみです」
「今年は五年生になります。団活動と委員会活動が楽しみです」
「6年間弱ありがとうございました。小学校生活の残りの時間を、大切にしたいと思います」
「今年は中学生になり、新しい生活がはじまるのが楽しみです」
「小学校で学んだことは中学校でとても役に立っています」
「高2が最後の文化祭になるので、新体操部の発表を頑張ります」
「昨年30歳になりました。益々成長出来たらと思います」

 願いを教えていただきながら、新年の願いを大切に行動していきたいと考えました。小学校では、1学期に各クラスより出された願いを、子どもたちといっしょに力を合わせて実現したいです。「上級生が下級生を守る、楽しい学校にしたい」など、願いをかなえるために、意識して毎日を過ごしていきたいと思います。願いの実現に向けて取り組み、自分なりの変化、成長したことをとらえてみること、うまくいかなくても過程の努力を認められることなども大切にしたいです。
 今年も、人や物に触れる体験をだいじにして、わくわく、どきどき感いっぱいのたのしい初等部(幼稚園、小学校)にしたいです。「子どもがもっている自ら変わる力、子どもの問いを励ましあう」こと、「丁寧にその子その子のもち味を引き出すように援助する」こと、「一人ひとりに丁寧にふれ合って、子どもも教師も育ち合える」ことを大切に過ごしていきたいと思います。

命を守る、地震に備える
 冬休み、茨城県北部を中心に強い地震(震度6弱)があり、東京も揺れました。地震と火山活動が活発な日本で、いつ東京や神奈川でも大地震が起きるかわかりません。そのための備えや学びを続けていきたいです。登下校中や一人でいる時に、命を守るためにはどうするかを考えてみる、大地震の後には余震がある、通路の確保や火を止めるなどを知ることなどです。ご家庭でもよく話し合ってください。 
   こわい大じしんがきた      福島県 1年 舟田 理奈
 三月十一日、地しんがおこりました。学校の教室がガタガタ音がして、グラグラよこにゆれました。先生が、
「つくえの下にもぐって、あぶない。」
と言いました。みんなでつくえの下に入って、りなは学校がくずれちゃうよと思いました。ゆれが大きくて、友だちは泣いていました。
 シューズのまま走って外ににげました。校ていでみんな丸くなって、お母さん早く来てと思いました。お母さんが来て、ほっとしてなみだがでました。
 家にかえると、かいだんからしょくぶつの土がたくさんおちて、たなの本もぐちゃぐちゃになっていました。水が出なくて、トイレもおふろも入れませんでした。
 十四日の日、お母さんが、
「原ぱつがばくはつしたから、にげよう。」といいました。私は原ぱつって何って思ったけど、大へんなことだと思ってこわかったです。
 みんなであいづのじいちゃんの家ににげました。三しゅう間いました。雪がふっていて、すごくさむかったです。
 あいづの学校に行くかお話をしました。家ぞくみんないっしょがいいと、大すきだからなきました。
 四月に原町に行ったけど、先生のかおを見て、うれしかったです。親友はもどってなかったけど、みんながいてがんばれました。早く一小にもどって、思いっきりあそびたいです。 
 (福島子ども文詩集『地下水』第7号より掲載)
 この作文より、地震の怖さ、安心できる人や友だちがいること、生きていることのすばらしさを感じます。福島など大きな被害を受けた地域のことをこれからも考えていきたいと思います。(2017.1.10)

風Ⅱ-110 なんでも発表会

みんなとってもたのしんで発表を観ていたよたくさんの人たちが目の前にいて、どきどきしたかな朗読に聞き入りましたプレイルームいっぱいの人でした学校中で、さらにこまが流行りそうですたのしかったよ!手品もどうしてなのか不思議でたのしかったですね

 子どもたちの『なんでも発表会』に参加をしました。会場には、たくさんの1年生~6年生が集まり、発表する子どもたちにあたたかい声援を送っていました。上級生の発表に、憧れを抱いた子もいたと思います。友だちの表現をじっと見ていて、拍手を贈る子がたくさんいました。ぼくは、知らない曲やダンスを堂々と発表する子たちの姿にたいへん驚かされ、「凄い!」と思いました(私の小学校時代には考えられません)。
 児童会プレイルーム委員会主催の『なんでも発表会』は、事前にエントリーした3年生~6年生が出演します。今回、お話の朗読、ダンス、マジック、こま、ピアノ、バイオリン、リコーダー、ボイスパーカッションなど、いろいろな発表をしてくれました。
 1年生のクラス通信によれば、自分のパートナーが出てきた喜び、大好きなこまの時には、身を乗り出して観いっていたなどと書かれていました。「たのしかったぁ!!」と、帰りの教室で話していた人もいたそうです。上級生のすばらしさに触れる機会となったようで嬉しいです。
 発表会には、司会、音楽、照明、誘導、カーテンの開閉など、たくさんの仕事があります。プレイルーム委員の子どもたちはたのしんで、一生懸命にすすめていました。
 職員室に戻り、過去の初等部通信を見ました。そこにあるのでは、2008年度版が一番古いものでした。読むと、「今年も(なんでも発表会が)行われます」と書いてありました。いったいいつ頃から自主的なたのしい発表が行われてきたのか、どんな発表があったのかなど、今度調べてみたいです。

 高学年になると、児童会活動がはじまります。自分たちで学校を運営し、異年齢の集団をつくることを大切にしています。自分たちの思いを、自分たちの手で実現していくなかで、高学年の子どもたちは自信や自尊感情を培います。そして、そこでの異学年との交流が、低中学年の子どもたちのモデルとしての高学年像を示すことにつながります。このような活動を体験して、自分自身が主人公になって社会に参加していくことの根っこを育んでいきます。

風Ⅱ-109 園庭開放

すすんで掃除を。どうもありがとう落ちてきた葉っぱをとることができた寒くたって水と砂あそび(園庭の様子)小学校の先生に繩をまわしてもらって嬉しかったねいいもの・おいしそうなものをつくっています先生の上にのっちゃうぞ。ひっぱるぞ。たのしいなあ

 子どもたちはいっぱい遊んでいるでしょうか? 遊んで、好奇心、満足感や達成感、感動、自分や他者への信頼や安心などを育んでいるでしょうか? 
 子どもたちの育つ環境が変化し、幼児期、児童期に大切な、ゆったりとした時間の中で、心身を使い、人とかかわり、おもいきり遊ぶ経験などが少なくなってきています。桐朋幼稚園では、降園後、園庭開放を行い、子どもたちが少しでものびのびと遊べるようにしたいと考えてきました。
 
 園庭開放に参加してくださっているM先生よりお話を伺いました。
 子どもにとって園庭開放は、「安心できる、自由さがある、お互い知っている仲間がいる、少人数である、指示をされない、人と合わせないでよい」など、いろいろと子どもにとっての意味があることを具体的に教えてくださいました。友だちと遊び、年下(兄弟)と交わり、自分の親だけでなく他の親とも関わるなどの良さも見られるそうです。M先生は、子ども一人ひとりの自由さを大切に見守り、関わっているそうです。
 遊びの質や内容では、M先生が入ることで「遊びが膨らむ(子どもが初めて出あう遊び―落とし穴、ジェスチャー対戦、わらべうたなど、M先生の声かけで遊びが膨らむなど)」そうです。遊びの文化を分かち合い、たのしむことはとても大切なことだと思いました。〈もうじき恒例の小学校「昔あそびの会」があります。〉
 子どもが遊んでいる傍で保護者同士が話したり、子どもと積極的にかかわる姿が見られるそうです。「父が娘に鉄棒の技を見せる」、「小さい子もいて、じっくり砂場で遊びこむ」、「お母さんも走って、とプレイデーの後で一緒にリレーをしていた」ことなど、素敵な場面を話してくれました。保護者の方の「優しい目」を感じられてきたそうです。また、M先生の子どもへの関わり方を見ていろいろと感じられたり、思っていることをM先生に話される方もいるそうです。
 他の児童遊園、遊び場では思い切ってやれないことも、自由にやれる良さがあると教えてくださいました。
 

 

風Ⅱ-108 園舎の改築、りんごの木の会 創立30周年

プレイルームで11月誕生会。先生からのお話プレゼント丸正の皆さん、お世話になり、ありがとうございましたいろいろなところを見せていただきました。地下にも案内していただきました11/24 54年ぶり11月の積雪自然ひろばに雪が積もり、いつもと違う遊びができてとっても嬉しそういっぱい集めて、その上に飛び込むぞ! たのしみ~

園舎の改築
 桐朋幼稚園は、2017年度より4歳26名保育(これまでは40名)にかわります。そして、2018年度より3歳26名を迎え、3年保育となります。
 幸せな子ども時代のための幼稚園として、子ども一人ひとりが現在(いま)を充実させて生きること、その子らしく生きることを大切にしていきます。
 2017年4月に向け、桐朋幼稚園の改築Ⅰ期工事(春休み)を行います。内容は、①現在使用している幼稚園プレイルームを4歳児26名の部屋へ ②現在の幼稚園図書室を遊びや活動で大事な幼稚園プレイルームへ ③現在の教員研究室を子ども図書室へ です。

 桐朋幼稚園は、1955年(昭和30年)よりはじまりました。当時、園舎と校舎は一緒でした。1957年(昭和32年)、現在の短期大学の場所に独立した園舎を建てました。バラのアーチ門、園庭は桜が40本も植えられていたそうです。1969年(昭和44年)、現在の幼稚園園舎と小学校低学年校舎を造りました。それから47年間大切に使ってきました。
 ばら組、ゆり組の皆さん、今使っているプレイルーム、図書室での活動や遊びをたっぷり楽しんでください。4月よりかわるのをたのしみにしていてください。

りんごの木の会 創立30周年
 「子どもたちに明るい未来を」と願い活動されてきた皆さん、おめでとうございます。12月3日(土)、記念の集いでお会いするのを楽しみにしています。
 りんごの木の会発足当時のPTA機関誌「わかぎり」(1986年3月号)を読みました。1971年『私の戦中記』、1972年『私の教育体験記』の2冊(わかぎり編集部発行)の再版を保護者の方が願い、PTAで検討し、「『平和』のために『子どもたちの明るい未来のために』過去から学び、現在を知り、未来へ向けて考えていきたい。母として、父として、人間としてどう生きていけばよいかをともに学び、語り合い、それを本にまとめていきたい」と決まったことなどが書かれていました。その再版委員会の名称が「りんごの木の会」(子どもたちに明るい未来を)でした。
 保護者の方の願いが、「全世界が核戦争の危機に脅かされて、地球の未来が信じられなくなっている時代です。でも自由と平和と希望の『りんごの木』を皆で植え続けたい」でした。現在はどうでしょうか。植え続けなくてはならない世界なのではないでしょうか。
 昨日は、りんごの木の会主催の映画『うまれる』をたくさんの保護者の方と観ることができました。命のすばらしさを感じ、心がふるえました。皆さんの心のふるえを感じました。よりよい未来を築くために、今後も学びあいたいと思います。
 30周年、おめでとうございます。(11.30 初等部通信に掲載。一部加筆修正をしました)

風Ⅱ-107 創立記念日

全校集会全校で歌おう『飛んでけ ぼくの飛行機』みんなの声の木初等部グランドとっても上手な大繩とびでした。入れてもらったのですが、すぐにひっかかってしまって…園庭いっぱい集めてのおたのしみしぜんひろばで大きなカエルを発見5年生の作品

 11月20日は、初等部(桐朋幼稚園と桐朋小学校)の創立記念日でした。18日(金)、小学校では全校子ども集会の中で、創立記念日について話をしました。

 全校子ども集会では、『2016年 みんなの声の木』に寄せられた各クラスの願いについて、各委員会の取り組みが話されました。実現できたこと、取り組みの途中であること、これから実現できるように取り組んでいることが語られました。たとえば、「優先日が守られていなくて、あぶないことがある(6西、4東、4西、2西)」について「中休みの見回りに取り組んでいる」が話されたり、「第4(体育室)のボールのかたづけをしない人が多い」について「言われなくてもバスケットのボールを片付ける」取り組みをしていることなどが話されました。『みんなの声の木』には、取り組みの花びらがついています。そして、みんなの大切な願いである「上級生が下級生を守り、平等でたのしい学校にする」という願いを、みんなで実現していこうと呼びかけました。

 その後、創立記念日について、つぎのような話(加筆しています)をしました。桐朋小学校は、11月20日、61回目の誕生日を迎えます。K先生と同じ年になります。戦後にできた東京の私立小学校の中で、19番目に誕生しました。
 「桐朋」の名前の由来も話しました。桐朋学園は、1947年4月、教育基本法、学校教育法の施行と同じ年に誕生した私立学校です。「桐」は、東京高師と東京文理大(後の東京教育大学)の校章、シンボルで「戦後の新しい教育のあり方を探究していきたい」と願いが込められています。「朋」は仲間、友だちという意味です。教育基本法の精神「生徒一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸張するという、ヒューマニズムに立つ『人間教育』」を教育の基本理念に据えています。
 その後に、1、2回生の先輩たちの遊びを紹介しました。自分たちで工夫しながら創る遊びが多くあったことや昨年の創立60周年のお祝いの時のようにみんなで昔遊びをしてみようと呼びかけました。
 その後、幼稚園に行って、「11月20日は、61回目の誕生日です。みんなでいい幼稚園にしていこうね、友だちを大切にしていこうね」という話をしました。そして、「11月20日日曜日は、みんなでお祝いをしてください」と話しました。

 初等部の誕生は1955年。幼稚園から大学までつながって、一人一人を大切にした保育、教育を実現したいという学園の願いから創られました。その保育、教育は、目の前の子どもを原点に、『創造』、『改革』、『試行』を重ね、「日々新しい教育を創り出す試みを」続けています。

 11月20日、創立記念日と「子ども権利条約」が採択された大切な日に。

風Ⅱ-106 桐朋幼稚園の徒歩通園

「だ・る・ま・さ・ん・が~」 園庭での様子…ころんだ」で、ぴたっ順番を決めていますあつい、あつい…ぴたっと とまれるよ畑でつかまえたんだ何かいるかな? 自然ひろばぴかぴか どろだんご。夢中になる子がたくさんいます 

 寒い季節にむかいます。
 新しいであいを徒歩通園で味わえるといいですね。

 桐朋幼稚園では、子どもと親や親密な大人との徒歩通園(以下、徒歩通園)を大切にしています。
 他の園では、園バスの使用や自家用車の使用も多くみられます。保護者の負担を減らすこと、園児の負担を減らすことなど、いろいろな理由があると考えます。

 桐朋幼稚園で、徒歩通園を大切にするのはどうしてでしょう。
・子どもと親や親密な大人と同じ時間を過ごし、対話する機会を大切にしてほしい
・自然や社会を感じ、触れ合う機会を大切にしてほしい
・四季の変化や温度差に触れ、感じる機会を大切にしてほしい
・抵抗力や耐性を身につける機会を大切にしてほしい
 子どもは、大人や自然、社会に触れ、感じ、学び、身体を健康に育んでほしいと願います。
 このような理由から、徒歩通園を大切にしてほしいと考えています。

 ばら組(4歳児クラス)の保護者の方からは、2学期に入り歩くのが慣れてきたこと、逞しくなってきたことを聴きました。ゆり組(5歳児クラス)では、2年間続けてきたことで、体力がついたことを聴きました。
 園に来る時には、植物の成長に気づいたり、葉っぱを集めてみたり、虫などを捕まえてくる子がいます。玄関で、その子の感動に触れて心があたたまります。帰りには、職員室前の2年生が育てた大きなひまわりを見たり、土にいるだんご虫を見つけたりしています。他にもたくさんのであいがあります。
 先日、保護者の皆さんが書かれたすてきな『あのね 2016』の中に、登園時の親子の会話が載っていました。
 
 ゆり組に進級してようやくパートナーさんに会えた娘。
 毎日かわいいと大はしゃぎ。
 そろそろパートナー活動に慣れてきた
 ある日の帰り道。
  ふと、母親のような顔でつぶやいていました。
  子育てってね……
  すごおーく楽しいけど
  ちょっとだけ大変!!
   わかるよ。すごーくわかる。(母)

 このようなすてきな時間を味わえる良さもあると思います。
 以前、雹が降った時、突然の大雨の時には、商店街の方から中に入ってしばらく待つといいですよ、どうぞと声をかけていただいたことや他にも困った時にたすけていただいたことなど、地域の方のやさしいお気持ちやご行為に触れた喜びも聴いたことがありました。

 徒歩通園のたいへんさもたくさんあるかと思いますが、良さもたくさんあります。
 これから寒い季節を迎えます。寒い季節も、たくさんのであいを味わってみてください。

 1学期の通園指導を終えての手紙には、次のことを書きました。
 2年間の通園の中で、大変なこと、苦労することもあるかと思います。しかし、同じ道を通うからこそ見えてくる、子どもの成長を感じる場面もあることでしょう。 
 親子でのちょっとした楽しみを探してみるのもオススメです。どんな草花や鳥に出会えるかと地面や空を眺めてみるのも楽しいでしょう。四季の季節を感じながら、どうぞかけがえのない2年間の貴重な親子の時間を過ごしてみてください。

風Ⅱ-105 広島修学旅行に行ってきました

『おこのみ村』ではグループごとにお店を選び、おいしい食事をいただきました爆心地 島外科。当時の様子を聴き、想像しました被爆地蔵を触わると、ざらざらとツルツルのところがあり、熱線の被害が伝わります平和への願いをこめて鐘をつきました路面電車に乗りました。こうした電車も走っていました宮島。厳島神社に向かう道に鹿がたくさんいました『むさし』では、とてもおいしいおむすびとうどんをいただきましたバーベキューをたのしみました大久野島には、うさぎがたくさんいました

平和を希求する
 広島修学旅行のはじまりは、1996年。以来、今年で21回目です。現地に行き、直接見聴し触れて学ぶことはとても心に響きます。ひろしま被爆体験継承の会の久保浦寛人さん、大久野島毒ガス資料館長村上初一さん、被爆証言の会原廣司さんら、たくさんの大切な方たちと出会え、これまで続けてくることができました。
 今回の様子を少しお伝えします。広島平和記念資料館では、被爆者の遺品や写真、被爆資料などをじっと見ている子どもたちでした。平和公園をグループでまわった時には、原爆死没者慰霊碑近くの「平和の灯」の前で、平和ガイドの方から「この灯は台風などがきても消えません。でも、いつか消したいと考えます。それはいつでしょう」と質問を受けました。いつだと思いますか? 被爆したアオギリの前では、「もう何十年も生えないと考えられていたのに、次の年の4月に芽が出た。広島の人たちはそれを見て、生きる勇気や力をもらった」という話を聴きました。
 今回証言をしてくださった伊藤佐津子さんは、当時小学6年生でした。小学2年生の時から「戦争がはじまり、美しい音がなくなりました。遠足、発表会や学芸会など楽しいことがなくな」ったそうです。その後食糧難となり、グラウンドを耕し芋を植えたこと、学びが戦争を中心としたものへなっていく様子、8月6日原爆投下の日の様子、次の日から通っていた学校が救護所となり、たくさんの兵隊さんを伊藤さんら6年生が「面倒をみる」ことになり、とても怖かったことなどを話してくださいました。
 現地で直接人や物に触れ、自分の気持ち、考え(感性、知性、想像力など)などを大切にしてまとめをし、自分を創ってほしいと考えます。それから、保護者の皆さんや別の学年の人たちに伝えていくことなども取り組んでいきたいと考えます。 

緊急地震速報が鳴り響く
 21日(金)、原爆供養塔、原爆の子の像などをめぐり、平和記念資料館見学を終えた午後に宮島へ渡りました。厳島神社に向かう途中、緊急地震速報が鳴り響きました。一瞬、緊張が走り、身構えました。鳥取県で大きな揺れという内容でしたのでどれ程揺れるのかと心配になりましたが、感じない子も多数おり、混乱はありませんでした。
 夕方宿に着いて、震度4の揺れだったと聞きました。館内を点検し、何もなかったそうですが、夜に余震が心配だと言われました。ニュースを見て、被害の大きさを知り、東京の保護者の皆さんは、さぞ心配されただろうと改めて思いました。避難経路、緊急放送が夜遅くに入る可能性などを子どもたちと確認しました。

ゆり組(5歳児)の子どもたちと
 25日(火)、ゆり組の子どもたちから、「いつ帰ってきたの」「旅行、たのしかった」「飛行機で行ったの」「どんなところに行ったの」「広島って爆弾が落ちたところ」などいろいろと聞かれました。行く前、「小学校の6年生といっしょに、広島というところへ、4日間(指を折りながら)行ってきます」と言ったことを覚えてくれていました。家でも話してくれたのでしょうか。嬉しい気持ちになりました。「飛行機ではなくて、新幹線で行ったよ。神社とかにいろんなところに行ったよ。おこのみやきもおいしかったよ」などと伝えました。(初等部通信№11〈10月27日発行〉に掲載。内容の一部で、風Ⅱ-104と重複するところがあります)

風Ⅱ-104 広島修学旅行

すばなし桐のみなさん、ありがとうございました。子どもたちとたのしみました2年生 長さの学習予想して、実際に巻き尺で測って、いろいろな発見をしていました

 6年生が3泊4日で広島へ修学旅行に行きます。広島へ行くようになったのが1996年。今年で、21回目になります。
 ひろしま被爆体験継承の会代表の久保浦寛人さん、大久野島毒ガス資料館村上初一初代館長さんら、たくさんの人たちに出会い、お世話になり、学んできました。現地に行き、直接見聴して学ぶことはとても心に響きます。被害、加害の事実から学ぶこと、たくさんの人やものと出あい学ぶことなどを大切に取り組んでいます。
 
 今回の修学旅行の主な内容は、原爆ドーム見学、被爆証言を聴く、袋町小学校平和資料館見学、平和公園で碑めぐり、平和記念資料館見学、厳島神社見学、大久野島毒ガス資料館見学、島内施設見学、レクレーションなどです。今回証言をしてくださる方のなかで、当時11歳、現在の子どもたちと同じ年齢で被爆された方もいます。自分とほぼ同じ年齢の人の体験を、子どもたちはどう受けとめるでしょう。
 子どもたちは、「オバマさんが作った折り鶴」「さだ子さん(佐々木禎子さん)について」「原爆の子の像」「本当に袋町小学校の壁にメッセージが書かれているか」「大鳥居は本当に立っているのか」「原爆ドームを見て実物を見て、戦争がしたことを確かめたい」「原爆が投下されたときの様子」「当時は実際どういう状況だったかを知りたい」「被爆者の体験を聴きたい」「平和記念資料を見てみたい」「なんで広島に原爆が落とされたのか知りたい」「毒ガスによる被害や放射線による健康被害」「広島の復興について」など、いろいろな課題意識をもって向かいます。子どもたちといっぱい学んでこようと思います。

 私たちの学校では、平和を希求し、一人ひとりが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育んでいくことを大切にしています。

風Ⅱ-103 子どもたち、はりきっています

5年生 理科園での稲刈り運動会を振り返って(美術)幼稚園 「お誕生日おめでとう!」永野農園さんにお芋ほりに行きました。たのしかったね夜、職員室に戻ってみると。とってもうれしかったです

 後期の子ども団(5、6年の子どもたち全員が参加。毎週1時間行う活動)の呼びかけが、図書室前の掲示板に貼られています。自分が作りたい団の活動内容、場所などを考え、友だちに呼びかけます。呼びかけが増え、掲示を見る子が増えていきました。こうした自主的な取り組みがすばらしいと思います。

 子どもたちがつくりたい団とその内容です。前期にあった野球団サッカー団競技かるた団パティシエ団TOHOミュージックチーム(TMT)卓球団体操団茶道団水泳団テニス団に加えて、いろいろな団があります。
 サイエンス団『5~6年生の理科で行う実験や理科でもしない実験をします。理科好きの人、理科好きでないけど、実験好きの人、あつまれ~』
 バレーボール団『いっしょにバレーボールしなせんか? 初心者でも大丈夫!』
 新体操団『新体操にダンスやバレエを取り入れてがんばっていきたいです! 初心者大歓迎!』
 ドッチボール団『ドッヂボールをしたい!』
 陸上団『・基本的に短距離を走ります! ・リレーや鬼ごっこなど走る遊びもしたいです。 ・走るのが遅かったり、嫌いでも、速く、楽しく走れるようにしたいです。 ・定期的に50m走を計りたいです。 ・走りはばとびなどもできればしたいです。 走るのが楽しくなると思うので、ぜひ入って下さい。』
 民舞団『運動会で6年生が踊った〈中野七頭舞〉を踊ります。6年生では、踊れない動き〈ツゥートゥーツゥ〉も入れ、輪踊り全部を踊れるよう、皆で練習します。太鼓もやりたい人がいれば、練習のメニューに入れてみたいです。最後は、皆で発表できるよう、がんばろう!!』
 ヨーヨー団『基本の技から、むずかしい技まで練習しよう! そうじのしかたを覚えて、マイヨーヨーを、使って技をしよう。ヨーヨーをもってなくても、いっぱい貸し出します。初心者大かんげい』
 ダンス団『ヒップホップや民舞などをやりたいと思います! (柔軟、ストレッチもやります)』
 演劇団『ショートストーリーや本格的な劇などをやります。楽しいからぜひ入ってください! (台本などもつくります。) ※男子役も必要なので、男子も募集しています。』
 バスケットボール団『私達は、この団を作って、試合やシュート練習などをします。人数が多い時は、男女を分けて練習したいと思っています! ぜひ入って下さい! 女の子も大歓迎です!』 『バスケットをしたいです。少しウォーミングアップや基礎練習などをして、ミニゲームメインでやって行きたいです。最後には大会などをしたいです』(2つの呼びかけの合体)
 将棋、囲碁団『初めての人でも、経験者の人でも大歓迎です! 不定期で、将棋・囲碁大会も行います!』

 桐朋小学校では、自治的な活動を大切にしています。
 自分たちで決めていく、大人の手を借りて実現していく体験を大切にしています。
 こうした参加活動を通して、社会のつくり手となっていくための根っこを育てていきます。
 

風Ⅱ-102 運動会で子どもたちへ

今別荒馬保存会の方といっしょに(前日の土曜日)沖縄の園田エイサーの方といっしょに(前日の土曜日)日曜日、当日朝5時半。お天気に恵まれました1年生の荒馬6年生中野七頭舞3年生対抗競技「大物をねらえ」対抗競技の間に準備をすすめて4年生対抗競技「かけっこ綱引き」5年生対抗競技「全員リレー」6年生対抗競技「旗とり」

◆はじめのことば 
 第62回、桐朋小学校の運動会をはじめます。
 桐朋小学校の運動会は、みなさんが創る、一人ひとりが主人公の運動会です。

 4~6年生は、係の仕事をします。運動会を、学校全体を支える大事な仕事を担います。
 これまで、たいへんがんばって取り組んできました。会場係の人は、「係でラインカーを引いているところを一番見てほしいです。引いたラインが、雨で消えてないといいです。結構、苦労したからです。でも児童席のライン引きは、たのしかったです。がんばります」と、意気込みを語ってくれました。本番でも、それぞれの係でよろしくお願いします。

 日本の踊り、身体表現運動、対抗競技と、一人ひとりが最高の力を発揮してください。
「あらうまの いしょうを きて おもいっきり ラッセラー ラッセラーと おどりたいです。がんばるぞー」
「私は逆立ちをいっぱつで成功したいです。2人で戦うシーンで、剣を入れ替えるところをがんばりたいです」
「最後の運動会。最高に楽しんで旗とりも絶対勝つ!」
など、一人ひとりが願いをもって取り組み、本番を迎えます。自分の力が出せた! と実感できたら嬉しいですね。
 
 お互いのがんばっている姿を見合い、学び合えるといいです。これまでも、
「パートナーの あいとくんが 大だいこをしてたのが とてもかっこよかった」
「ぼくはあら馬をおどるのが楽しみです。6年生がおどる七頭まいを見るのが楽しみです」
など、良さを見つけてきました。
 運動会に向けて、「うまくいくかドキドキする」という心配な気持ちもありました。一生懸命にやっている良さや最後まで諦めないことを励ましあっていきたいと思います。
 みんなで創るすばらしい運動会にしていきましょう。

 保護者の皆さん、これまでの準備、今朝も早くからの準備をありがとうございました。子どもたちへの励まし、声援、あたたかい拍手をよろしくお願いします。

◆おわりのことば
 一人ひとりが力を出し切った、たいへんすばらしい運動会でした。
 子どもたちへ大きな拍手を送ります。(会場の皆さんから大きな拍手をいただきました)

 対抗競技についてです。
 1年生は、初めての運動会。ニコニコと楽しそうな笑顔がたくさん見られました。
 2年生は、デカパンリレーで、上から脱いで渡したり、下から脱いで渡したり、2人組でよく工夫していました。
 3年生は、全員で作戦を考え、大物をねらったり、綱をたくさんねらったり、力いっぱい引っ張りました。
 4年生は、走るのも、引っ張るのも、よく協力し、両チーム力を出し切って、すばらしい勝負でした。
 5年生は、リレーでお互いの息を合わせ、見事にバトンをパスするすばらしい技術を見せてくれました。
 6年生は、お互いの力がせり合い、力を出し切っての戦いを見せてくれました。たいへんすばらしかったです。
 
 4~6年生の係の人たちは、朝からすばらしかったです。一人ひとりが運動会を創っていました。(ここでも拍手をたくさんいただきました)

 保護者の皆さん、ご来場された方、子どもたちへあたたかい声援、拍手を送ってくださり、ありがとうございました。(その後の片付けもお世話になりました。ありがとうございました。)