初等部 園長・校長コラム「風」

一人ひとりの、幸せな子ども時代のために [Ⅱ-144]

夏ミカンの実が落ちてきました。それも使っておいしいものをつくりました貯めておいた水がカチコチに凍っていました畑で雪あそびいろいろな作品を発見しましたテラスでの遊びもたのしそう

 桐朋幼稚園は、2018年4月より、3年保育、3歳児保育をはじめます。日常の保育の充実と新年度に向けて準備を重ねています。
 一人ひとりが授かった命を大切に育み、自分らしく命を輝かせる、なかまや大人とかかわり、ちがいを認め合い、豊かな世界をつくり出していく保育をすすめます。
 別のことばで言えば、「個の尊厳」「基本的人権」を大切にし、その人その人の人間性をゆたかに育むことです。
 
 今年度も、入園前の親子を対象にした「子育て広場」を開催してきました。はじめての環境に戸惑う子もいますが、園庭の砂場や畑の周りなどでたのしみ、ほぐれていきます。砂場に、汲んだ水を何回も入れ泥だらけで遊び込む姿もあります。近所の公園では、水を使っておもいきり遊ぶことができない、周りの目を気にしてのびのびと遊ばすことができないと聞きました。
 地域や社会が変化し、子どもたちの生活も変わりました。自由に遊びほうけ、生き生きと生命のエネルギーを燃焼させることができなくなりました。結果として自然と身につけていたしなやかな身体、手先の器用さや技、人との関わりなどが育たなくなりました。たとえば、異年齢でのまじわりで、上の子が下の子の面倒を見たり、配慮する、守ること、下の子が上の子に憧れ、まねるなどが育たなくなりました。
 子どもは、自然の中で、緑、土、水にふれ、生き物やなかまとかかわり、わくわく、どきどきした気持ちを育ててほしいです。生きるっておもしろい! もっとこんなことをやってみたい! ということをです。
 これから、子どもが育つ環境を、意図的、組織的につくりだしていくことが必要ではないでしょうか。みなさんといっしょにゆたかな環境をつくり出していきたいと思います。