初等部 園長・校長コラム「風」

説明会へのご参加、ありがとうございました[風Ⅱ-132]

9月12日の夕日は、たいへんきれいでした大きな虹も見ることができました休み時間も、川をきれいにしてくれています。いつもありがとう!幼稚園では、もうすぐ合宿を行いますみんなで話し合って、必要なものを買いに行きますお店では、子どもたちを見守ってくださり、ありがとうございます仙川商店街入り口交差点に、学園の掲示板を設置しました2年生の時から大切に育てた夏みかんを自然ひろばに植えました教室に蝶が入ってきました。何という名前か図書室で調べるそうです

 9日、学校説明会を行いました。参加をしてくださった皆さん、ありがとうございました。
 説明会で、1年生担任の久保田勇気さんがお話ししたことをご紹介いたします。
 学級の「プールのタオル事件」をもとに、「大人がすぐに解決策を述べたり、引き留めたりせず、知恵を出し合い、思うままにやらせてみること。失敗も含めて、自分(たち)でできたとか、失敗したなどの気持ちを大事にしたいと思っています。こうした学びは、一人だけ学習するのでは得られない学びであると思っています。なのでこの時間を大事にしたいし、それを大事にできるところこそ、学校のよさだと思っています」ということを述べています。

 今日は、1年生の様子を具体的な場面をお伝えしたいと思います。
 途中クイズもありますので、一緒に考えてもらえるとうれしいです。
 では、今日は「プールのタオルがなくなっちゃった。」から見えた子どもたちの成長と1年生ならではの面白さ、自分の気持ちを伝えられる教室を目指していることを話したいと思います。
 楽しみにしていた学校生活。はじめましての24人。一人ひとり自分の机、いすがある。どんなことをするのかな、友だちできるかな、うきうきどきどきの子どもたち。その中で少しずつできることやわかることが増えていきます。
 1学期も終わりに近づいていた頃、お弁当の時間が終わって、帰りの会の前。この日は2時間目にプールがありました。
 ある子が、「頭に巻いていたタオルがどっか行っちゃった。」と言ってきました。(とんがり帽子のような髪の毛の水分を吸収する帽子型のタオル)
 そういえば、お弁当を食べ終わった人は自分の席で本を読んだり、おしゃべりしたり、お絵かきしたりして、静かに過ごすことにしているのですが、ロッカーや廊下に何度か行って、なにげなく探し物をしている様子がありました。
 見つからなかったので相談に来たので、「帰りの会でみんなに聞いてみたら?」と提案し、帰りの会で「頭に巻いていたタオルがなくなっちゃったんだけど、誰か知らない?」と発表しました。
 1学期も後半になるとそれぞれの個性や友だちのことも少しずつわかってきて、人間関係などが徐々に作られてきています。発表した子がよく落とし物をするタイプではなかったので、特に真剣に聞いていました。
 子どもたちは、探す気持ち満々でいろいろ質問します。
「色は何色ですか?」➡「水色です」
「いつなくなったの?」➡「お弁当を食べ終わって、片づけたらなかった。」
「探したの?」➡「ロッカーとか廊下とか探した」
などなど、なんとなくやり取りが終わると、帰りの会は自然と一時中断。クラスが動き出しました。一人ひとりが名探偵になったかのようにいろいろな声がします。
「同じ班の人がまちがっているんじゃない?」/「同じタオルの帽子の人いる~?みんなのプールバックみていい?」
「もしかして、廊下から1階に落ちちゃったのかもしれない!」/「テラスから幼稚園に落ちたかも!?幼稚園に行ってきます。」
「落とし物コーナーに行ってみよう!」/「職員室だ!」
「今日プールだったから、プールじゃない?」/「じゃあ、体育館のほうに行ってみよう!」
ほかにもいろいろ声がしました。
・・・しばらく黙って見守って、一緒に探しました。24人中3分の2近くの子が教室外だと推理して飛び出していきました。数名の子は教室の中を探しています。
「(ないということがわかるから)いいけどさ、お弁当の時にあったのにプールの所ってないでしょ~。」
「そのタオルお家じゃない?」「いや、かぶってたじゃん!」
という子もいます。しばらくすると、何人か戻ってきて
「なかった!」/「みつからない!」
「ところで…何を探すんだっけ?」/「うわばきがありました!」
「タオルがありました!」・・・おしい!
 数分後、なんとなく一通り探し終えて教室に戻ってきたり、プールバックも一通り見終わり、みんな困っていたころ、ある子が発見してくれました!
「あった!あった!」/「え~どこにあったの?」
「探している人呼んでくる~!」
さて、どこにあったと思いますか?

 まさかでした。これは、さすがに担任も大笑いしたのですが、それ以上に大笑いしていたのがクラスメイトでした。それだけ真剣にさがしたわけです。
 その後、帰りの会を無事再開し、終了すると「プールはありえないでしょ。」とか、「お弁当の時だから教室に決まっているよね。」「あって、よかったね。」
みたいな反省会をしていました。そのうち2名は教室外の職員室に探しに行っていたのですが・・・。ちゃんと振り返っているのです。
 このちょっとした出来事には、
・困った人の話をクラスで受け止め、話を聞き取ること
・心配なことや困ったことをクラスに言えるような雰囲気
・見つかった時に笑い飛ばせる雰囲気
 1学期に学んだことを思い切り活用した子どもたちの成長と関係性が垣間見えました。ちょっぴり笑ってしまう部分もありますが、こんな一生懸命な姿を大事にしたいと思っています。
 大人がすぐに解決策を述べたり、引き留めたりせず、知恵を出し合い、思うままにやらせてみること。失敗も含めて、自分(たち)でできたとか、失敗したなどの気持ちを大事にしたいと思っています。こうした学びは、一人だけ学習するのでは得られない学びであると思っています。なのでこの時間を大事にしたいし、それを大事にできるところこそ、学校のよさだと思っています。
 育ちを深めるポイントは教室にちりばめられています。子どもたちも保護者も教員もともに育てる、一緒に育つ気持ちをもってやっていけたらいいなと思っています。ありがとうございました。