2019.9.2

2学期もどうぞよろしくお願いします [Ⅱ-200]

 夏休み中、ゆり組の子たちと保護者のみなさんがモルモットを大切に育ててくれました。小学生と保護者の方たちは、畑の草取りや作物の収穫をしてくれました。ありがとうございました。

 学校では、大規模なプール改修工事、しぜんひろばの竹の撤去や塀の改修工事、池の工事、校舎内トイレ改修工事、教室のワックスがけなどを行い、子どもたちとの新学期をたのしみに準備をすすめてきました。

 今学期もどうぞよろしくお願いします。

大地震は起きると予測されています。歴史や科学、地理などを学び未来に備えましょう

 1923年9月1日11時58分、「大地は激しく波打ち、立っているのも困難」な巨大地震が起きました。相模湾海底を震源とする激震で、東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡、山梨、茨城など大きな被害がありました。犠牲者10万人以上(約9万人は焼死、東京の被災者は住民の半数を超える150万人)の関東大震災でした。

「(小学生が、始業式の後に友だちの家で遊び、お昼なので帰る時のこと)突然体がはね上がったと思った直後、地面が横に激しく揺れはじめました。立っているどころではなく、恐ろしさでしゃがんでしまいますと、傍の家の瓦が波のような音を立ててすべり落ち、壁も崩れてきます。…道に並木がありましたので、私は樹木にしがみつきました。木も右に左に揺れていましたが、この樹木をはなしたら死ぬと思いました」(『関東大震災』吉村昭)

 歴史を振り返れば、巨大地震は太平洋側で何十回も起きてきました。火山学、地球科学を専門とする鎌田浩毅氏は、「巨大地震の起きる時期について、過去の経験則(1944年昭和東南海地震、1946年昭和南海地震。その前は1954年に同じ場所が32時間の時間差で活動など)やシミュレーションの結果(東海地震、東南海地震、南海地震の3つの震源域が時間差を持ちながら活動)から、地震学者たちは西暦2030年には起きると予測しています。私自身も2040年までには確実に起きると思うので、講演会や雑誌取材などありとあらゆる機会をとらえて皆さんへこの大事な情報を伝達しています」(『特別授業 3.11 君たちはどう生きるか』河出書房新社)と述べています。

 20世紀後半、地球科学はプレートテクトニクス原理を発見。日本はなぜ噴火、地震と津波が起きるのかわかりました。「地殻はプレートと呼ばれる板の集まりで、それはあるところでは湧き出し、遠くへ移動し、あるところで他のプレートの下に潜り込んで消滅する。日本列島はプレートの境界線にある。(中略)プレートの動きが生んだのが日本列島なのだ。線の上にできたから細長いし、境界線上だから不安定で火山が多く、噴火と地震と津波が頻繁に起こる」(池澤夏樹、同上)  

 太平洋などには、「海底の大きな溝状の谷」「地震の巣(震源域)」があります。2011年3月11日の東日本大震災で日本列島の地盤自体が変化し、世界屈指の変動地域である日本に暮らすために準備が必要と言われています。また火山の噴火の誘発も考えられています。

 こうした歴史、地理、科学などを学び、備えておく必要があります。

 2011年3月11日、東日本大震災のことを覚えています。3階で5年生と授業中でした。机の下に潜ったものの、揺れの大きさ不安になりながら、子どもたちには大丈夫だからしっかり持ってと何度も大声で言いました。子どもたちは、「揺れてる時、心臓がめっちゃドキドキして、痛かった」「今までに経験したことのない揺れだった」「どうしよう、家が倒れていたら」などと思ったそうです。下校をしていた子たちがいました。電車が止まり不安の中で、見ず知らずの大人に助けてもらったなどを聞きました。その後、学校は閉鎖(卒業式のみプレイルームで実施)、再開したのは、4月8日でした。

 写真上、ゆり組の子にたんぽぽの子たちが「亀の世話をありがとう」と言いにきたところに出あいました。下は、工事中のしぜんひろばの様子

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