桐朋小だより

2019.3.18

6年生

卒業生の思い出の1冊

 6年生が卒業しました。卒業生に、この6年間に読んだ本の中で、下級生にもぜひ読んでほしい「おすすめの1冊」を選んで書いてもらい、図書室の掲示板に貼りました。下級生が掲示板を見上げて「〇〇さんのおすすめの本、今度借りてみよう」などと言っています。

卒業生おすすめの本の掲示板

 図書の時間に、自分にとって「6年間のベスト1の本」について書いてもらったので、いくつかご紹介します。

 

 この本を選んだ理由は、読書がそんなに好きじゃないぼくが読んで、たぶんはじめておもしろいと思った本だからです。この本は読んでいる人に、その場面の緊張感がすごく伝わってきて、どんどんページをめくりたくなり、一度読み始めるとねむくなるまでやめられないほどおもしろいです。(『名探偵カッレくん』)

 

 私がなぜこの本を選んだかというと、一番たくさん読んで一番不思議に思ったからです。この本はおもしろい反面、切ないような悲しいような部分もあります。私は「星の王子さま」を知りたくて何度も何度も読みました。でも、最後の所は読んでも読んでも、あまりわかりませんでした。なので、久しぶりに読もうかなぁと思っています。中学生になって読んだら、また『星の王子さま』の世界がちがって見えると思うので楽しみです。(『星の王子さま』)

 

 この本は、4年生の時から読み始めました。悪い人が一切出てこなくて、すごく幸せになれるお話です。私はアンが大好きです。けしてあきらめない心、裏切りのない友情、ポジティブにとらえること、そして愛情たっぷりでだれにでも優しいところ、そんなアンにつられてこっちまで想像力が豊かになっちゃうお話です。(『赤毛のアン』)

 

 なぜこの本にしたかというと、ふと図書室で取った本に、こんなにはげまされると思わなかった1冊だからです。中でも私が心にひびいたのは、「投げ出さないことだよ。苦しいときほどさ。」と、「あきらめなけりゃ、できるんだよ。たいがいのことはさ。」という言葉です。この二つの言葉で私は何度もはげまされました。(『空へ』)

 

 この本は、とても一つ一つの表現する言葉がていねいでくわしくて読んでいてイメージしやすいと思ったので、ベスト1に選びました。心にのこった言葉は「迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもないのよ。」という言葉です。(『紙コップのオリオン』)

 

 「親切というのはとても些細なことです。」この言葉が印象的でした。親切にしてくれた人からすればあたりまえで気にもかけていないと思っていても、自分としてはうれしかった事が今までにもたくさんありました。主人公がぼくと同じ年だったこともあり、主人公の友達、そして家族の気持ちが伝わってきました。“些細な”、相手を思いやったり、考えたりする気持ちが、伝わってきました。(『ワンダー』)

 

 読み始めるとやめられなくなるほどおもしろい本、何度でも読み返したくなる本、幸せな気持ちになれるお話、大好きな登場人物、心に響く言葉・・・それぞれの幸せな出会いがあったことを嬉しく思います。卒業おめでとう!

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