研究所だより

二八のつぶやき〈第26回〉

2016年01月25日


(大変遅ればせながら……)

2016年、あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

暖冬かと思いきや、突然の大雪に見舞われたりと、
初っ端から、変化に富んだ一年の始まりとなりました…。

都心では迷惑がられるだけの雪ですが、
万葉集の編纂された時代、
「新年の降雪は、その年の豊作を予兆する吉事」とされていたそう。

「幸運の象徴」!という気持ちで受け止めれば、
少しは、心和むような気もいたします!

(とはいえ、あの混雑やら混乱は、もはやこりごりですが…。)


さて、今年初めての「二八のつぶやき」は、
昨年の年末号の轂に掲載された岸先生の「つぶやき」です。

 
何かと風当たりの強い「ゆとり世代」ですが、
いつの時代も、「近頃の若いものは…」というのは常套句。

すっかり「大人」になってしまった者の目からは、
かつてほど「未来」は輝いていないように見えたりしますが、
新しい感性の若者たちは、そんな凝り固まった大人をよそに、
「ピンチはチャンス!」とばかり、悠々と、
新たな時代を切り開いていくのかもしれません。

 
 
それでは、岸先生の「つぶやき」をどうぞ!

 


〔2015 / 12  No.26〕


 
1993年生まれの我が息子(22歳)はまさに「ゆとり世代」である。
 
しかし、まさに、と言いながら実は「ゆとり世代」の正確な定義は存在しないという。
 
広義には、2002年度に改正された学習指導要領(いわゆる、ゆとり教育)から
2011年度に改正された学習指導要領(いわゆる、脱ゆとり教育)までの間に
1年間でもゆとり教育を受けた世代を言い、
1987年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれの人が該当するという。
 
また、狭義では、ゆとり教育を色濃く受けている、
1987年~1995年生まれを「ゆとり世代」とするらしい。
 
広義でも狭義でも該当する息子は、逃れようもなく、
まさに「ゆとり世代」である。
 
それまでの知識重視型の詰め込み教育を改め、
学習時間を削減し、経験重視型の教育方針に変えることを
目指したのがゆとり教育であるが、
 
このゆとり教育は現在では失敗であり、
この環境の中で育った「ゆとり世代」は学力が低い、
社会性に欠ける、といったネガティブな主張をされることが多い。
 
その他にも、一般的に言われる「ゆとり世代」の特徴がいくつかある。
プライベート優先、打たれ弱い、自ら考え、行動することが苦手等々、
散々な言われ方である。
 
公立の小学校、中学校で学び、高校はスポーツ推薦で私立校に進学、
大学は系列の大学にこれまた推薦で進学、と一切受験勉強をせず、
就職もたまたま今年の4月から縁があって
インターンシップをお願いした会社で内定をいただき、
履歴書の一枚も書いていない我が息子。
 
たしかに親の目から見ても勉強は苦手、
そんな言葉も知らないの、と驚かされることもしばしばで、
「ゆとり世代」の特徴もいくつかは該当する。
 
しかし、ゆとり教育と学力低下の因果関係ははっきりしておらず、
家庭や社会の影響も大きいと言われる。
 
情報化社会の急速な発展の中で成長した「ゆとり世代」は
デジタルツールを易々と使いこなし
「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれているらしい。
 
デジタルツールを駆使し、
好きなことには素晴らしい集中力を発揮し、
好きなことを通して様々な年代、職種の方々と交流できている我が息子。
 
社会人になっても伸び伸びと、おおらかに人生を歩んで行ってくれるのでは、
と想像するのは、親の贔屓目でしょうかね?
 
(岸)