研究所だより

生江義男の言葉(18)

2011年09月13日

群れ

 皆さんがたの学校生活は、一つの「群れ」の中の生活です。学校という集団の中での生活や活動は、皆さんがしっかりとしたまとまりのある「群れ」の中でみんなと一緒に」考え、行動していることなのです。

 先生と生徒というよりも、友だちどうし、皆さんがたお互いの間で、いろいろな対話が行われているわけです。対話を通して自分自身の成長というものが「群れ」の中で行われているわけです。

 誰しも子どもは、小学校の時からクラスなりクラブなりの「群れ」を作っているわけです。その「群れ」から離すと、子どもというものは自分が生存するということについて、その時ははっきりした不安感は持たないかも知れなくとも、大きくなるにつれて次第に何か偏ったり欠けたりしている点が現れてくるのです。

 学校が多くの生徒を集めて、50人ごとのクラスを作って教育しているということは、、先生の話を聞いたり、あるいは自分で質問したり勉強したりするということだけではないのです。

 「群れ」の中で一緒に生活するなかで、自分の考えをぶつけ、みんなの意見を聞き、自分自身を確かめていく場所こそ、学校なのです。

 人間は決して一人ではない、必ず仲間がいます。互いにぶつかりあい、助け合うなかで共に成長していくのも「群れ」の中でなのです。

(『続学園歳時記』より)