
生江義男の言葉(20)
2011年12月20日
新しい発見
けさのテレビで「明るい農村」という番組でタマネギの話を取り上げていました。私は、タマネギの種というものを初めて知りました。真っ黒で、それはネギ坊主から取るのだそうです。こんなことをいったら、理科の先生方に笑われるかも知れませんが、タマネギには冬眠の期間を長くしなければいけないというのには驚きました。
これまで、私は、タマネギに冬眠があるなどということは知らなかったのです。これは非常に勉強になりました。これからはタマネギを見たら、ああこれはいま眠っているぞ、これは起きているタマネギだなどと考えるようにしましょう。テレビひとつ見ていても、時には思わぬ勉強になることがあります。
毎日毎日がこういうふうに新しい発見と驚きの生活になってくると、それは楽しいものですよ。勉強は、先生から話を聞くことだけだと思っていたら大きな間違いです。
たとえば、高等学校2年で自分から進んで『日本人の骨』という本を読んでみると、それがきっかけでいろいろな思いが広がっていきます。そうすると、歴史の学習もまたいちだんと面白くなってきます。本当の勉強とはこういうことなのです。自分で見つけ出したものを、自分で追いかけていくことなのです。
皆さんの人生は長いのですから、ぜひとも新しい発見への新鮮な驚きを失わず、自分自身で見つけ出した課題と取り組んで、"わが青春に悔いなし"という生活を送ってください。
(『続学園歳時記』より)
熱が出るのはよいことです
2011年11月17日
人間の中にある力
私は長い間、人間の中にある力を認めることによって、その人を健康にしてきた。熱が出たというと、皆大変な病気になったように慌てる。熱が大変な力を持っているように、悪い働きのように思い、何とかして熱を下げようとする。
そういう時、私は「熱はその人の生命力の働きである。その人が健全に生きている証拠である。死んでいたら熱は出ない。そんなに熱を下げたかったら墓の下に行ったらよい。熱が出ないような体力なら病気は治らないし、死んでしまう。壊れた処が治ろうとする働きで熱が出るのだから、壊れている所に熱が出る。そして、細菌の繁殖を防ぐとか、細胞の入れ替わりを早くすることをやる。それが熱なのだ」と言って、熱を出せる体力があることを認めると、その人達はもう熱を怖がらない。いや熱が出ることによって安心する。
熱を十日も二十日も半年も大事に抱えているなどということは、熱に怯えて下げよう、下げようとしているからで、人間には熱を出す力があり、その力に依って生きているのだということが分ると、熱などは余り続かない。病気に受身になった気持ちをきりかえることで、私は長い間病気を経過させて来たが、こういう力を認めると力が出てくる。
今迄悪い働きだと思っていたものが、心の角度が変わるだけで、そういう良い力になる。そういう方向にその人の力を認めてゆくことによって、私は弱い人を丈夫にして来た。
(野口春哉著『躾の時期』より。野口春哉は生江義男と親交がありました)
生江義男の言葉(19)
2011年10月02日
こころの健康 からだの健康
廊下を歩く場合も、ただ単に、その廊下を歩くという問題ではなく、学校内の一つの広場としての意味で、運動場やセンターと同様の価値を持つものと確信する。つまり学校のあらゆるものが"広場"であり、現代の学校生活は、その空間的な広場を、あらゆる角度から活用していくことが大切だと考える。
広場で単に、保健体育の教師とか、あるいは一部の限られた人のみが、動きまわったとしても、学校全体の教育を改善する道にはならないと思う。
私は、保健体育教育の行き着く目標は「清潔」だと思う。その意味でこの一月「心の健康」「からだの健康」という標題を、学校の目途としたのも、現在、最も望まれる「心の清潔、からだの清潔」ということに帰着するからだと思う。くだいて言えば「清潔」という言葉にもあるように、われわれが清潔を欲するのは、やはり、きたないなりをしているよりも、みだしなみを整えている姿の方が美しいからである。歩くにしても、ちゃんとした歩き方をしてもらいたいし、頭の中にも心の中にも、ある意味における清潔感を持ってもらいたいのである。
(『教育と健康』より)
生江義男の言葉(18)
2011年09月13日
群れ
皆さんがたの学校生活は、一つの「群れ」の中の生活です。学校という集団の中での生活や活動は、皆さんがしっかりとしたまとまりのある「群れ」の中でみんなと一緒に」考え、行動していることなのです。
先生と生徒というよりも、友だちどうし、皆さんがたお互いの間で、いろいろな対話が行われているわけです。対話を通して自分自身の成長というものが「群れ」の中で行われているわけです。
誰しも子どもは、小学校の時からクラスなりクラブなりの「群れ」を作っているわけです。その「群れ」から離すと、子どもというものは自分が生存するということについて、その時ははっきりした不安感は持たないかも知れなくとも、大きくなるにつれて次第に何か偏ったり欠けたりしている点が現れてくるのです。
学校が多くの生徒を集めて、50人ごとのクラスを作って教育しているということは、、先生の話を聞いたり、あるいは自分で質問したり勉強したりするということだけではないのです。
「群れ」の中で一緒に生活するなかで、自分の考えをぶつけ、みんなの意見を聞き、自分自身を確かめていく場所こそ、学校なのです。
人間は決して一人ではない、必ず仲間がいます。互いにぶつかりあい、助け合うなかで共に成長していくのも「群れ」の中でなのです。
(『続学園歳時記』より)
中国の知恵
2011年07月15日
中国の伝統医学を「中医学」と云うそうです。
その中医学によりますと、食べ物をその働きで分類すると、次のようになります。
①体の熱をさます
小麦、ワカメ、カニ、緑豆、モヤシ、ゴボウ、バナナ
②体に水分を与える
梅、オクラ、アスパラガス、牛乳、桃
③熱も冷ませば、水分も補給する
ウリ類、トマト、豆腐、梨
④体を温める(暑いからといって体を冷やしすぎないほうがいい)
ショウガ、ニンニク、タマネギ、シソ、酢、コショウ
⑤気を補う
豚肉、カニ、ヤマイモ、ウナギ
さて、皆さんはこれをどう組み合わせて、どんな料理をおつくりになりますか。
