桐朋学園芸術短期大学 GUIDE 2018
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蜷川幸雄(1935~2016年) 名誉教授自分のフィーリングを大切に、自由奔放にやれ僕は今年10本の舞台を演出していて、暴挙といわれるくらいのスピードで稽古しています。その中で10代、20代の俳優とも仕事をするわけですが、毎日腹立たしい思いです。芝居が下手なのは良いとして、何を感じているか、考えているかが、無表情で伝わってこない。まるで、頭を低くして、自分に矢が当たるのを避けているようです。いくら演出家が手を出しても、手を握り返してくれなければ何も始まらない。どうか、コミュニケーションは努力だ、ということを肝に銘じ、稽古の現場で思っていることを熱く示してください。演劇にルールはありません。自分のフィーリングを大切に、自由奔放にやれば、若い世代の共感の波が客席に押し寄せてきます。僕は演出で世界をノックアウトしたい。そのために<時代の空気>と呼吸している俳優を望んでいます。(2014年8月 本学における講演より)演出家。前学長。「王女メディア」「身毒丸」「ハムレット」「ペリクリーズ」等、海外公演も多く、99年にはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとともに「リア王」を長期上演。第38回芸術選奨文部大臣賞、第20回読売演劇大賞の大賞・最優秀演劇家賞をはじめ受賞多数。2010年文化勲章受章。PROFILE日本でただひとつの実践型芸術短期大学1964年の開学以来、本学は日本でただひとつの実践型芸術短期大学として、数多くの俳優、演奏家、アーティストを輩出してきました。芸術を志す学生には、能動的で自立した姿勢、共に高め合う力が求められます。50年に亘る伝統は進化を遂げ、『芸術は、学び、鍛えるものだ』という蜷川幸雄前学長のモットーに基づき、少人数クラス編成による徹底した実技指導と、理論や知識を系統的に学ぶ講義から成るカリキュラムを展開。演劇や音楽に魅せられた学生たちが、切磋琢磨し、自ら学び、自ら鍛える―。本学は、演劇界・音楽界で活躍する人材の育成を目指し、これからも貴重な芸術教育の場を提供していきます。建学の精神一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する。教育目標芸術文化の創造と発展に寄与しうる創造的な人材の育成。沿革1940 山下亀三郎氏の献金により財団法人山水育英会設置1947 山水育英会が財団法人桐朋学園に改編1964 桐朋学園大学短期大学部創立(文科・音楽科)1966 音楽科を音楽専攻と演劇専攻から成る芸術科に改編2003 桐朋学園大学短期大学部学長に蜷川幸雄就任2004 桐朋学園芸術短期大学(芸術科)に改称2010 越光照文が学長に就任2014 桐朋学園大学短期大学部創立50周年    桐朋学園芸術短期大学への改称10周年2015 創立50周年事業としてミュージカル「若草物語」を上演HISTORYEDUCATIONAL GOALTHE FOUNDING SPIRIT専攻の枠を越えた本学ならではのコラボレーションが実現しました。04 Toho Gakuen College of Drama and Music

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