2013年度 第7号 岡安伸治

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2013.09.19 Thu

演劇専攻 岡安伸治 (非常勤講師)

一人の演技者と一人の観客

 授業科目は演技基本を目的とした「演技演習」。一人の演技者と一人の観客がいれば、どこでも劇場となります。観ること、観られることがこの授業の基本的な考え方。
 現在、主に教材として使用しているのは芥川龍之介の「杜子春」を脚色(岡安)した「トシシュン」。グループで一人一人がアイデアを出し合い、身体のみで表現の世界にいどみ、毎回授業ごとに各場を発表し、お互いに批評し、他のグループのものを自らの刺激とし、更により良い表現の世界を求め、高め合うというものです。道具、音響、など使用せず、自分の体で何が可能なのか、何が必要なのか、どうしなければならないのかなど、演技の基本を体験的に学んでもらい、最終的には全編を通して発表します。出し合うアイデアはいつも多彩で、それぞれのグループの発想はいつも多様に満ち、発表は生き生きとした表現の世界を生み出し、他グループの発表から学んだ成果は発表ごとに進化していきます。
 誰の中にどんな才能が眠っているのか。誰とどんな形で出会いがあるのか。そして舞台、テレビ、映画ほか表現の現場でしっかりと根ざし、成長していくために何が大事か楽しく学んでもらっています。

上記写真は、2010年度専攻科演劇専攻修了公演として六本木の俳優座劇場で発表した「2011年版おぐり」(作・演出 岡安伸治)の作品写真です。

岡安伸治(劇作・演出) プロフィール
1948年、東京生まれ。東京理科大学理学部卒
73年、世仁下乃一座(よにげのいちざ)結成。主宰、劇作、演出で創作上演活動を23年間全国展開。96年、世仁下乃一座解散。同年、世仁下乃一座・フェアアート、設立。児童を対象とした一人芝居・作・演出「おっきな人間 ちっちゃな人間」「鮭の子 さすけ」「ちっちゃなリュウの物語」等で全国上演活動。『太平洋ベルトライン』作・演出で85年、紀伊國屋演劇賞受賞。91~08年、桐朋学園芸術短期大学・芸術科演劇専攻・教授

著書
『岡安伸治戯曲集・太平洋ベルトライン』(いかだ社)
『岡安伸治戯曲集』Ⅰ~Ⅲ(晩成書房)
『おっきな人間 ちっちゃな人間』絵本(晩成書房)
『現代戯曲体系 13号』「太平洋ベルトライン」(三一書房)
『岡安伸治戯曲集』(晩成書房)2013.09 発行予定