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2013年度 第10号 井上理恵


2013.11. 1 Fri

演劇専攻 井上理恵 (特任教授)


演劇は世界をひらく扉

 日本近代演劇史と日本近代戯曲演習を受け持っています。演劇史の初回授業では、日本演劇の歴史が、江戸時代から1952年まで、日本の政治と密接な関わりがあったことを説明しています。ほとんどの学生はその事実を知らなかったとのことで、かなり驚きます。授業では、『演劇の100年」というわたくしの執筆した演劇史を使用し、ビデオ・DVDなどの映像も交えてレクチャーし、楽しく授業をすすめており、また早稲田大学演劇博物館にも見学に行っています。ここでも学生たちは仰天します。日本と世界の演劇の歴史が目で見て分かるから・・・。期末に学生たちが口々に言う言葉は、「わたしも歴史に残る演劇人になりたい!」なんと素晴らしいことでしょう!!なれますよ、学校の授業を頑張って、基礎を身につけて卒業すれば~~~!

 戯曲演習は、大正時代や昭和時代の一幕物を読みます。実はこれにも驚きます。今の戯曲より新しいからです。日本には素晴らしい戯曲が沢山あります。現代演劇の歴史は100年以上も続いているのですから・・・。今、わたくしは「夕鶴」の劇作家木下順二の本を出すための原稿に四苦八苦しています。木下戯曲は日本の不条理劇の先駆。〈うっそぉ~~!〉と思ったら、来年(2014年)1月に出る『木下順二の世界』(社会評論社)を見てください。

井上理恵(演劇学・演劇史・戯曲研究) プロフィール
早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に『久保栄の世界』、『近代演劇の扉をあける』(日本演劇学会河竹賞受賞)、『ドラマ解読』、『菊田一夫の仕事 浅草・日比谷・宝塚』(全て社会評論社刊)。共著に『井上ひさしの演劇』、『岸田國士の世界』、『村山知義 劇的尖端』、『20世紀の戯曲』全三巻、『20世紀のベストセラーを読み解く』、『明治女性文学論』、『大正女性文学論』、『樋口一葉を読みなおす』、『有島武郎の作品』など多数。現在、「村山知義の演劇史」を演劇雑誌『テアトロ』に連載中。現在、本学特任教授を務める。