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学長メッセージ


芸術短大における更なる進化の始まり。

学長 越光 照文

『芸術は、学び、鍛えるものだ』という蜷川幸雄前学長のモットーのもとに、本学は2004年に桐朋学園芸術短期大学として新たな出発をしました。そして2010年の本年より、芸術短大としての更なる進化が始まります・・・・・・。

演劇専攻、音楽専攻、ステージ・クリエイト専攻の3専攻は、それぞれの特徴を生かしつつ、より一体化した芸術短大へと生まれ変わります。

もちろん、『芸術は、学び、鍛えるものだ』のモットーは守りつつ、本学は自らが学び自らを鍛える、能動的で自立した学生諸君を育てたいと考えます。芸術に魅入られ、芸術の力を信じる、この社会においては希有な学生諸君と、共にありたいと考えます。

― 『君が君の弱点とみなしているものこそ、僕たちは期待しているのだ。君は自分を偽ってはいけない。君の花はそこに咲くのだよ。』(小山満『聖アンデルセン』より)―

本学に勤め始めて間もない頃、若く未熟な教師としての私は、どのように学生諸君の前に立ったらよいのかと、思案に暮れる日々が続いていました。そんな時、その頃の学生たちといっしょに創った芝居のなかでこの言葉に出会いました。私はこの言葉に救われ、支えられ、そしてこの言葉を心に刻むことで教師としての出発を決意しました。

芸術をもって、人に感動してもらうためには、先ず自らが一番感動できる人間でなければならないと考えます。そのためには自身の肉体と精神を、できるだけ鍛えぬくことです。そのための時間と空間とを、私たちは学生諸君と一緒にこの学園に創り出したいと考えています。