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第2号 2006年


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「鮭の子 さすけ」 岡安 伸治

この作品は児童を観客対象とした一人芝居として1991年に書かれたもので、その後全国公演を繰り返しながら少しずつ手を入れ今日にいたっております。2006年3月にマレーシア(クアラルンプール)での上演の話が持ち込まれたのを機に完成稿としてまとめました。大海原へと川を下らなければならない鮭の子さすけ。ですが、どんなことが身に降りかかりどんな目に会うのか不安でいつまでも川を下れない。そんな日々、オオサンショウウオ、うなぎ、かわせみ、鹿など色々な魚や動物たちとの出会いや出来事から、勇気を持って海へと向かうまでを描いたものです。

「ジェーン・エア」 篠﨑 光正

この作品は、中国の上海にある、劇団「上海話劇芸術中心」に演出を依頼され、脚色したものである。小説を舞台化する場合、場面設定などさまざまな制約があるが、この脚色では、ジェーン・エアが恋をする場面から初め、幼少時代の過去に帰るという手法を使った。過去に戻ること、それは、その人物が過去の心情に戻り、その感情を改めて感じ取り心を動かすので、演劇的状況が生まれる。つまり、時間軸をずらすとそれだけで劇的になるという発想である。

ジェーン・エアは、幼少時代からさまざまな状況で育ち、特に学校での辛い体験から、友達を得て友情を知る。そのはじめての友人が病死し、さらに成長する。そして、ある男と出会うことになる。その出会いも劇的であるが、その後の恋の行方も劇的である。このように、劇的な半生を舞台で表現することは、舞台という制約の中では、物理的に表現不能なところが多くなる。そこで、前述の時間軸をずらすことにより、基本の舞台設定時間を決め、そこから過去に戻り、そしてまた、現在に戻る手法をとった。

また、この作品の持つ、女性の自立に関して、この小説が書かれた当時よりも理解が進んでいるはずの現在であるが、未解決な問題が多いのも発見であった。

「ルネサンスの王権と祝祭本 -ハプスブルク家とメディチ家をめぐって-」 上尾 信也

「ルネサンスの王権と祝祭本―ハプスブルク家とメディチ家をめぐって」は、筆者が長年追及している「戦争と音楽」をめぐる大きな問題提起の中で、日本と同様に戦国時代であった16世紀のヨーロッパを対象として書かれた。ルネサンスと呼ばれるこの時代は、地理上の発見、三大発明、人文主義、近代の曙など「光」の面にばかり目が向けられ、芸術もその光の中で輝きに満ちたものとして語られる。しかし、この時代は、宗教的権威の失墜による宗教改革、中央集権へと向かう王権のせめぎあいとオスマン・トルコの進出などを要因とする戦乱、中世的な価値観の転換による人心の混乱とその結果としての魔女狩りなどへの極端化、これらの果てにある戦いと飢えと貧困の日々…。現実は決して光だけではなく、闇が覆っていた時代でもあった。

そのなかで果たして芸術は闇を隠す光として為政者たちによって保護され、権威を賛美し、現実から乖離して時代を証言しているのであろうか。ここでは、まずルネサンスの芸術のパトロンでもあり、戦乱の主人公でもあった、ハプスブルク家とメディチ家の為政の手段としての祝祭を、光と闇の解明のために採り上げる。そして人心を掌握する優れた道具として古代より権力者に用いられてきた「音楽」の効用について考察する。そこには、消え去る音を空間ばかりか時間を越えて、残し伝えようとした為政者たちの政治文化の一面も透けて見えてこよう。

「楽譜情報の認知過程」 羽藤 律

コンピュータディスプレイを用いた基礎的研究

楽譜の基礎的知覚過程を検討し,認知過程を検討するため,音符の縦の関係(音高),横の関係(おもに時間情報)、輪郭(音高のパタン)を変化させるとともに、提示時間を変えて(18 msと2 s)、コンピュータディスプレイによって提示した。専門家群、素人群の双方に、五線譜に楽譜を見えたとおり、正確に書き取るよう教示した。
その結果、縦の関係、横の関係、全体の輪郭の3 つの条件すべてにおいて、2 sの提示時間の場合と比較して、18 msの場合、正答率が低かった。

また、縦の関係において、18 msの場合、専門家群の正答率は、素人群と比較して、正答率に有意な差は見られなかったが、2 sの場合には、有意に高かった。横の関係をみても,刺激提示時間が2 sの場合には専門家群の正答率が素人群の正答率よりも高かった。
輪郭についてみると、刺激提示時間が2 sの場合、専門家群では上行する輪郭の書き取りが、2 音符目にピークのある輪郭、3音符目にピークのある輪郭,そしてランダムな輪郭よりも有意に正確であった。
さらに、音符の横の関係は、輪郭と同時に認識されていることが示唆された。横の関係は,時々刻々移り変わる関係を示すと考えられ、さまざまな動きのための予備情報として取り込まれていることが示唆される。

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演劇専攻「2005年度 活動報告」

2005年6月18日・19日専攻科演劇専攻A試演会『冒した者』(三好 十郎作/小林裕演出)/本学小劇場
6月25日・26日専攻科演劇専攻B試演会『マグノリアの花たち』(ロバート・ハーリング 作/ 山本健翔 訳/大間知靖子演出)/本学小劇場
11月19日・20日専攻科演劇専攻A試演会『礼服』(秋元松代作/ペーター・ゲスナー 演出)/本学小劇場
11月26日・27日専攻科演劇専攻B試演会『十二夜』(ウィリアム・シェイクスピア作/小田島雄志訳/出口典雄 演出)/本学小劇場
12月3日・4日演劇専攻2年A試演会『マヨイガの妖怪たち』(堀江安夫作/佐々木雄二 演出)/本学小劇場
12月10日・11日演劇専攻2年B試演会『ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉 作/黒岩 亮 演出)/本学小劇場
2006年1月28日・29日専攻科演劇専攻1年試演会『八人の陪審員たち』(レジナルド・ローズ作/福田 善之 台本・演出)/本学小劇場
2月4日・5日専攻科演劇専攻修了公演『篠﨑版・ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉 作/小松幹生 脚色/篠﨑 光正 演出)/東京芸術劇場小ホール1
2月21日・22日演劇専攻卒業公演A『2006年版 異説 津軽あいや節』(岡安伸治 作・演出)/俳優座劇場
2月25日・26日演劇専攻卒業公演B『ミュージカル 若草物語』(福田 善之 台本/越光 照文 演出)/俳優座劇場

音楽専攻「2005年度 活動報告」

2005年11月18日・22日・24日「第11回定期演奏会 第一夜/第二夜/第三夜」/調布市文化会館たづくり2階 くすのきホール
12月2日「第72回学内演奏会」/本学ポロニアホール
2006年2月16日・17日「第12回専攻科学内演奏会」/本学ポロニアホール
2月16日・2月21日・3月11日「研究生修了演奏会」/本学ポロニアホール
2月23日「第36回卒業・修了演奏会」/調布市文化会館たづくり くすのきホール

ステージ・クリエイト専攻「2005年度 活動報告」

2005年6月11日オープンキャンパス学生企画・Naturalizm
7月9日前期実技発表会
7月16日パフォーマンス演習「自画像」
7月20日ステージ・クリエイト専攻セミナー
12月10日後期実技発表会
2006年2月15日卒業制作「ステージ」
3月25日ステージ・クリエイト専攻プロデュース公演「総合音楽劇・智恵子抄」

多摩フレッシュコンサート
毎週水曜日・22時00分から調布FM(83.8MHz)桐朋エンタ・キャンパス
ステージ・クリエイト専攻学生制作のフリーマガジン『SC+A』