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『2014年版 神隠し 八十八ものがたり』

芸術科演劇専攻47期卒業公演
『2014年版 神隠し 八十八ものがたり』


『2014年版 神隠し 八十八ものがたり』
演出:岡安伸治(本学演劇専攻講師)

3月5日(水)・6日(木)に座・高円寺2にて、演劇専攻47期卒業公演として『2014年版 神隠し 八十八ものがたり』を上演しました。


イベントレポート

作・指導演出の岡安伸治先生の指揮のもと、声優コース二年生の学生が役者で、ステージ・クリエイト専攻二年生の学生がスタッフで大奮闘しました。声優コースには厳しいほどの身体表現の数々。歌、踊り、アクロバット。声優コースの学生にとってはこの2年間で最も身体を酷使したのではないでしょうか。

あらすじ:天明の大噴火から始まった大飢饉。奥羽地方だけでも百万人もの死者。そのために岩木郡米里村の百姓たちは、百姓一揆取締まり令を破り、その村の長者へ反乱をおこしてしまいます。長者を殺し、莫大な金品と食料を奪って隠します。しかしその村へ役人がやってきて、村人へ取り調べをはじめます。場に集められた百姓たちは必死に嘘を考えて…
「そうだ、八十八という人物をでっち上げて、すべてそいつがやったことにしよう!」
百姓による役人を騙すための即興劇が始まります。
さて、村人たちの運命は?

まず、目を見張るのは歌と踊り。声優コースはカリキュラム上、歌や踊りの授業が少なかったため、本格的に舞台上で歌って踊るのはほぼ初めて。しかし、2ヶ月間の厳しい稽古を乗り越えた彼らの歌と踊りは迫力ある美しいものに仕上がっていました。

物語の前半。村人たちが「八十八」という人物をでっち上げようとする部分は明確には描かれません。つまり観客は、村人たちの話が嘘か誠か分からない状態で話は進んでいきます。村人たちは自分たちの長者殺害を悟られまいと必死に嘘芝居を演じていきます。その必死がなにからくるものなのか? 観客の想像力を最大限に生かし演じられていきます。そして、その村人たちの「嘘」が作り出した「八十八」という人物が考えられうる最大限の悪党になっていきます。これは村人一人一人の暗部を具現化しているようで非常に興味深い構造になっていました。
物語の終盤。村人たちは「嘘」芝居を終え、お役人に「全ては八十八のせいだ」と語り、賄賂を上乗せします。役人はそれを懐に収め、お咎めなしで行ってしまいます。村人たちは喜び勇んで歌を歌い、踊りを舞います。
しかし、その踊りの最中、語り手が淡々と語る真実。それは、その後、村人全員が忽然と姿を消し、村そのものがこの世から消えたというもの。政府の発表は「村自体が神隠しにあった」とのこと。満面の笑顔で踊る村人たちと、淡々と残虐な事実を語る語り部とのギャップがなぜか涙を誘う幕切れでした。
村人たちの苦悩。そして罪と罰。しかし、最後に勝ったのが権力者であるという構図はなにか背筋に薄ら寒いものを感じずにはいられませんでした。
歌に踊りに芝居に、猛烈果敢に取り組んだ声優コースメンバーに拍手を送ります。
皆、よく頑張った。卒業おめでとう!

キャスト・スタッフ等の詳細はこちらのサイトから!



2014年版 神隠し 八十八ものがたり

公演情報はこちらから


本作に関する批評

井上理恵先生blog

 本学非常勤講師:井上理恵先生のblog「井上理恵の演劇時評」に、本作品に関する批評が掲載されています。本公演ならではの魅力や作品に関する解説等を丁寧に書いてくださっているので、ぜひご覧ください。
井上先生blog 『井上理恵の演劇時評』


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