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『Celebration』

芸術科演劇専攻46期卒業公演cd組
『Celebration』


翻訳・訳詞・演出 勝田安彦『セレブレーション~儀式的ミュージカル』

2月18日(月)・19日(火)に俳優座劇場にて、『Celebration』を上演しました。


 2月18日(月)・19日(火)の2日間にわたって、芸術科ミュージカルコース卒業公演「セレブレーション~儀式的ミュージカル」トムジョーンズ作・詞、ハーヴィー・シュミット音楽によるブロードウェイ作品を、勝田安彦先生の的確な翻訳・訳詞・演出のもと、六本木俳優座劇場にて上演しました。
 初演は1989年、しかしその前年に小さなスタジオで上演されていた小劇場発のミュージカル。人間の存在、老いることの悲しさと若さの危うさを深いところで問うこの作品のタッチは、娯楽の喜びだけでは済まされない鑑賞の豊かさを、劇場いっぱいにあふれさせていました。どことも知れない大都会、いつとも知れないある大晦日の晩。孤児の少年と大金持ちの老人が一人の少女をめぐって繰り広げる闘いを通して、生と死と再生の物語が描かれます。人間の成長の物語が古代の儀式に重ねて展開します。

 大勢のアンサンブルを従えて少女はあくまでも可憐でしかも強欲。孤児の少年が生の貴さを訴える叫び「太陽~!」という声は、歌になる手前のようなシンプルな叫びで、観客の胸を打ちます。老人の生に対する諦念、一方で抱える性に対する渇望、その相反する共存の具合は、観客にこの世に生きることの不条理を強く考えさせます。人間のさまざまな生の局面を一気に多面的にしかも同時に示して見せるこの作品の構想のたくみさは、役者たちの強い歌声によって、踊りの重さや軽さによって、確かに造形されていました。風、リッチガールズ、装飾家、乙女たち、デビルガールズ、美容師・・・・・たくさんの仮面をつけたままのアンサンブルの役者たちは懸命に舞台を華やかに、そしてメリハリ豊かに造形してくれました。

素顔を見せている三人の役者たちの演技が客にさまざまな要素を印象深く訴えることができたのは、ただその三人の役者たちの手柄ではありません。舞台に立つ大勢のメンバーの効果的でたくみな一挙手一投足がつくりあげた団結の力でした。
 衣装、小道具、たくさんの仮面。視覚的にとても楽しいすべての要素が、役者たち自らが行った稽古期間の作業によるものです。音楽の演奏、ダンスの振り付け、美術、衣装、さまざまなスタッフの方々の貢献が総合的に練りあわされてはじめて成り立つ芸術表現としてのミュージカルの、ひとつの完成した姿がここにありました。

 上演時間はあっという間に過ぎました。夢のように華やかな時間が過ぎたかと思えば、早くもこの多くの学生たちは卒業です。別れはあっという間にやってきます。この上演が彼らの記憶にどのような形で残り、どのような具合に血となり肉となるのでしょう。高まった興奮、それが最高潮を迎えたかと思えば突然そのあと、虚構の世界は舞台から消え、そして、あっという間に学園から彼らも姿を消す。毎回卒業公演を迎えるたびに、そのあっけなさ、それだけに残していく印象の強さに圧倒されます。行く道に大いなる幸あれ。劇場につめかけた多くの観客も彼らのために祈らないではいられない、そうしたさわやかな印象を残す作品でした。

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