

桐朋女子では、中高6ヵ年を2学年ずつに分け、それぞれAブロック、Bブロック、Cブロックと呼んでいます。この中高6ヵ年は、発達段階において非常に大きな変化を遂げる時期であり、一人ひとりの内面的な成長の著しい時期です。そのため、各ブロックごとに掲げられた全体としての目標を目指しながらも、生徒一人ひとりの成長に合わせた対応をしていきます。
カリキュラムについてみると、Aブロック、Bブロックではどの教科にも興味を持って授業に臨んでもらえるように、バランス良く時間配当。Aブロックでは、全員に対して同じようにこまめな指導を行い、基礎を固めます。Bブロックでは、個人の成長ぶりに合わせて、適性を探りながら、少しずつ自主的に学ぶ機会を増やします。
Bブロックの中学3年生の時から「履修の手引き」という冊子を渡します。ここには各教科や科目ごとに、どんなことをこれから学んでいくのか、何によって評価が決まっていくのかなど、細かく丁寧な説明が書かれており、これ以降、毎年秋にはこの冊子をもとにしたカリキュラム説明会を行います。
そして、Cブロックになると、いよいよ、生徒が興味のある分野をより掘り下げて学習することができる自由選択制の時間割となります。ブロック制のステップを踏んで選択科目が多彩になるので、生徒たちは一人ひとりの興味や関心が明確になっていく中で、自分の個性を確立し、方向性を固めながら、自分自身の時間割を作っていくことができるのです。同じクラスをホームにしながら、それぞれが全く違う時間割で学びを進めていきます。
Cブロックでの選択は、単純に文系コース、理系コースなどとコース別に振り分けているわけではありません。すべての教科・科目を自分で選んで組み立てていかなければなりません。教員は相談には乗っても、基本的に口をだしません。高校1年生の秋の職員室では、カリキュラムを決めるために、生徒がいろいろな先生を相談と質問攻めにしている光景が恒例になっています。いろいろ考え迷いながらも、結果的には、ほとんど本人の選択通りの時間割を作ることができています。
お仕着せのコース別選択にした方が、生徒も教員も楽なのかもしれませんが、それでは意味がない。自分で自分の特性を受けとめ、自分で選んで、自分で実行していく。他の誰の真似でもない、この自由選択制は、自分とは何なのかを突き詰めて考える一つのよい機会だと考えています。