

中高在学中は、「進路」というと卒業後すぐの行き先をイメージしがちです。しかし、私たちは、そのあとの生き方すべてを考え、どんな生き方をしたいかということを考える力を身につけてほしいと考えています。進路指導は、進学指導ではありません。まさしく自分の道を見つけて欲しいと願って行われる「生き方指導」なのです。
そのためには、さまざまな活動の中で自分自身を見つめ、他の人々への理解を深め、刺激を受け、自他を認めていきます。行事、クラブ、委員会といった教育活動のすべてで、生徒が自主的に考え行動することが求められるので、個人の興味・関心・能力などの特性を引き出すよい機会となるのです。
進路に関する具体的な動きが始まるのは中学3年生からです。高校進学時には、校長面接があり、自ら語る機会を持ちます。高校1年生以降は進路に関係するさまざまな企画があります。高1の6月末に進路適性検査を実施。11月には進路を見据えた高校2年次の個人時間割を作成。12月には職場体験をします。さらに、卒業生を招いて話を聞く機会も設けます。
進路を考えるようなさまざまな機会は用意していますが、高○の○月までに進路を決めなさいという言い方はあまりしたくありません。文系コース・理系コースといった志望によるコース制も敷いていませんから、高校2年の時点で文系理系どちらも視野に入れた時間割を作っていくことも可能です。そして、このころにはクラスの中にまったく同じ時間割の人がいない位に、生徒個々人の状況は異なり、それぞれの方向性が見えてきます。
進路について、悩むだけ悩んでほしい。教員はできる限りの情報提供やアドバイスはしますし、いくらでも相談にのりますが、「私はこう考える。私はこうしたい」と生徒自ら発信することを求めています。そうやって、悩みに悩んで自分で決めたことこそが、生きていく上の本当の原動力になると考えているからです。
学習だけでなく、さまざまな活動を通して、自分を知る。そして、どんなことでも自分で考え、自分で決める。こうした姿勢をしっかり持っていれば、たとえ将来軌道修正をすることがあっても満足のいく生き方ができるのではないでしょうか。「私は今こういうことをしています」と、楽しそうに自信を持って語ってくれる多くの卒業生たちの姿が、何よりの証明です。
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