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桐朋女子の言語技術教育

言語技術(Language Arts)の教育は、言語によって論理的に思考し、発信する力を養うことを目的としたもので、欧米では古くから母語教育として広く行われてきました。「対話」「物語」「説明」「論証」「分析」の5つの技能の訓練を、はじめは母語である日本語で行います。日本語によって思考・発信する力をしっかりと身につけた上で、英語でも同じことができるようになることを目指します。授業は生徒主体で、討論によって進み、作文によって完結します。グローバル社会で活躍するために必要とされる力の基礎を身につける授業です。
※本校卒業生の三森ゆりか氏が代表を務める「つくば言語技術教育研究所」と連携して運営しています。

言語技術教育01 言語技術教育02 言語技術教育03

<言語技術の体系的指導プログラム>

言語技術の体系的指導プログラム

★言語技術の5つの技術

「対話」・・・相手の話の内容に的確に応答することができる。
「物語」・・・物語の構造を知り、自分で物語ることができる。
「説明」・・・情報を相手に分かりやすく伝えることができる。
「論証」・・・根拠を示して意見を論理的に伝えることができる。
「分析」・・・根拠に基づいて情報を的確に読み取ることができる。
⇒ これらの分野を繰り返し学び、技能を高めます。

★言語技術の授業における基本ルール

① 1人称を入れ、自分の意見であることを示します。
② 結論を先に言い、自分の立場を明確化します。
③ 理由を述べます。
④ 主語と目的語を入れます。
⑤ 社会で通用する整った文で話します。
⇒ 推測に頼らず、理由を明確にして意見を主張する練習を行います。
⇒ 作文を書く際も、このルールに則り、「パラグラフ」の形式で記述します。

★言語技術の授業例

「文字を書くとしたら、鉛筆とボールペンのどちらを選ぶか」について議論をします。論点を整理し、いずれかの立場で200字の意見文を書きます。
オランダの国旗を知らない人が、それを頭の中で描けるように説明します。議論を通して情報を整理し、200字の説明文を書きます。
ある1枚の絵画に描かれている「場所」「季節」「天気」「時間」について分析します。議論を通して情報を整理し、400字の分析文を書きます。

★言語技術の授業の流れ

① グループで議論をします。
言語技術の授業の流れ①

② 議論の内容を全体で整理します。
言語技術の授業の流れ②

③ 授業の内容を作文にまとめます。
言語技術の授業の流れ③

④ ルーブリックをもとに作文を添削します。
言語技術の授業の流れ④

★言語技術を学んだ生徒の声

自分の頭の中で考えていることを正しく分かりやすく相手に伝えることがこんなに難しいことだとは知りませんでした。
自分が知っているから相手も知っているだろうという常識を取り払って物事を見ることが大切だと分かりました。
伝えたいことを整理することで、次々と作文に書くべき内容が頭に浮かんできて、不思議な感覚でした。
自分の意見を授業中にどんどん言ってよいので、楽しかったし、意見を主張することに慣れました。
実際に授業を受けてみて、言語技術は英語だけではなく他の教科の学習にも応用できることが分かりました。
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